「ある意味で、非常に素質のある子でしたからね」
「残念ですよ」とため息をもらすおっさん。
とちゅうから、おっさんの言葉は耳に入ってこなかった。
「なんでやめたかなあ」とか。
「まだまだ続ければいいのに」とか。
断片的な言葉だけが、重くのしかかってきた。
本来の目的を忘れて俺は家に帰った。
[ad1]
たぶん、だいたいの人は予想できてたと思う。
イケメンでもないヤツに、かわいい女子がつきあってくれる。
まあ漫画やドラマだとありふれてるし、
現実でもありえない話ではない。
いわゆる運がいいヤツ。
俺もそういう運がいいヤツだって思ってた。
でも、どうやらちがったらしい。
そもそも。
先輩がこのバイトをもちかけたところから、デキすぎてたんだよな。
