俺は考えてみた。
けじめをつけないと、前に進むこともできないんじゃないかって。
いろいろ考えたすえに、バイトをやめるっていう結論が出た。
自転車をこいでバイト先へ急いで向かった。
自転車をてきとうな場所へ止めて、ビルへ入ろうとした。
でも、俺はそこで立ち止まった。
それどころか反射的に物陰に隠れた。
ビルの玄関から、見知った顔が出てきた。
会長だった。
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ひとつ訂正があります。
冒頭で高校二年生って書いてありますが、ミスです
高校一年です、すみません
いっしゅん、会長に声をかけようかと思った。
でも俺はその場所から動けなかった。
会長の背中を見送って、俺はすぐにビルに入った。
受付の人に頼んで、例のおっさんを呼んでもらう。
例のおっさんのところへ案内されて、俺はすぐにたずねた。
「ああ、あの子とナガタさんは知り合いなんですか?」
「はい。もしかしてあの人もバイトをはじめたんですか?」
「いいえ」とおっさんは否定した。
「逆です。やめたんですよ」
