バイトが実在することを知って、
先輩はすぐに会長に約束をとりつけることができた。
俺の演説のとき、会長が真っ先にマイクを渡しにきたとこだって、
冷静に考えればデキすぎていた。
すくなくとも、知り合いどうしじゃなきゃありえない。
あのふたり、なんか似てるなって思った場面がいくつかあった。
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ある昼休みのとき、俺は先輩にあることで愚痴ったんだ。
「馬鹿にされた? 読んでる本を?」
「そうなんですよ」
現国の授業で、ちょっとしたグループワークがあった。
好きな本のプレゼンをしたんだけど、
そのときに同じ班のヤツに「そんなの読んでるのかよ」って馬鹿にされたのだった。
普段だったら、そのていどのことは気にしない。
だけど、そいつが紹介した本に問題があった。
会長が俺におすすめしてくれた海外小説(俺が読めなかった本)を、
そいつは意気揚々と見せてきたんだよ。
