檻から出た受刑者たちは、
心配そうに看守の元に
近寄っていきました。
実はこの時、看守が心臓発作を起こして、
意識を失ってしまったのです。
看守が倒れた瞬間を目撃した受刑者たちは、
すぐに助けを呼ぼうと檻の中から
何度も声をあげました。
しかし地下の拘留所からでは
声が届くことはありませんでした。
そこで受刑者たちは意を決し、
施錠されていない檻から出て
看守の元へ駆けつけたのです。
この時の事を、受刑者の一人は
「自分たちが暴動や脱走を試みたとみなされて…
撃たれてしまうかもしれないと不安でした。」
と語りました。