その頃関東方面のフレンドも、うまい某を配りたい、みたいなことを言っていた。
ちなみにうまい某を販売しているのはやおきんだけど、作っているのはリスカって会社なんだ。これ豆な。
それで、その中でも特に仲の良かったチビ助が、関東方面でうまい某配る奴を探し始めた。
この頃の俺は新興宗教の教祖よろしく、自分はすごい存在なんだと全力で錯覚していた。
だが、11月に入ったころ、事件が起きる。
その日もまたいつもの面々でうまい某を配っていたんだが、今度は逆に声をかけられた。
年の頃は20後半、本当に平凡を絵に描いたような男だった。
今となっては顔も思い出せない。
「vipですか?」
…あれ?
なんかデジャヴ…
そう、男はvipperだったのだ。
聞くならく、北の大地から歩いたり車に乗ったりで旅をしているんだと。
んで俺の住んでいる街に差し掛かったとき、たまたまうまい某を配っている俺たちと出会ってしまったわけだ。
偶然とは言えvipperと出会ってしまった俺は、またもやテンションが上がってしまった。