自分で蒔いた種とはいえ、今回ばかりはさすがにノックアウトされた。
相当にへこんだ。
けど、地元のうまい面子とは変わらず仲良くしていた。
なんなんだ俺は。
そして3月1日、いよいよ卒業式を迎える。
俺は前日からvipでサザエさんのSSスレを立て、徹夜で物語を紡いでいた。
寝ずに迎えた卒業式。
正直、内容は全く覚えていない。
前年度生徒会長が卒業生代表で読むはずだった答辞は、当然メンヘラな不登校児に読ませるわけにもいかず、壇上では見知った女が何かを喋っていた。
気付けば卒業式も終了。
思い思いに別れの挨拶を済ませる同級生を尻目に、俺は小倉さんたちの通う学校を目指していた。