男「で、まだなんかありますけど?」
さらにダンボールには何か入っている
霊子「これですよ。」
出てきたのは目出し帽と全身タイツ
霊子
「こうやって、
全身タイツを着て目出し帽をかぶれば」
コナンの犯人の完成である
霊子「これなら普通の人にも見えますよね」
男「怪しすぎるわ!」
と、まぁこんな感じで
二人の生活をエンジョイしていた
大抵俺が帰って来るのにあわせて
夕食ができている
男「今日は何なんです?」
霊子「焼き魚です」
香ばしいいい匂いがする
霊子さんが生きていたら
いい嫁になったかもしれない
そう思ったらもうすでに
死んでいることが残念に思った
それに隣の部屋がやけに騒がしい
たしか俺と同じで一人暮らしだったはずだが・・・
ドン!
とりあえず壁ドンで抗議しておく
霊子「ん?なにか怒ってます?」
最近雨ばかりで気がたってるせいかもしれない
男「あ、いや!うまそうだなって
喜びを体で表現しただけ」
夕食を二人で食べてしばらくテレビを見た後
霊子さんは自室(押し入れ)へと戻っていった
男「霊子さんは・・・
もう死んでるんだよなぁ・・・」
あまり考えなっかったが・・・
俺は彼女に直接触れることは出来ない
なぜなら、彼女は死んでいるから
そういえばなんで死んだのかとか聞いたことないな
てか、霊子さんは自分のことをあまり喋らない
いまはもう寝てしまったようだから明日聞こう
時刻は午後11:20
俺も色々やらなければならないし
男「あ・・・?」
また声がする
霊子さんだ
男「まだ寝てなかったんですか?」
答えない
霊子『私は死んだ・・・?』
霊子『なんで?』
霊子『いつ死んだ・・・?』
霊子『どうやって?』
男「おうっ・・・!?」
いつもの明るい霊子さんの声ではない
とても暗く・・・寂しい自問が続く
霊子『嫌だ・・・嫌だ嫌だ嫌だ・・・』
俺は恐怖で声をかけることすらできなかった