男「お・・・俺はどうしたらいい?」
霊子「普通にしててください」
それは一番難しい
男「普通・・・俺は普通だ・・・」
ずしっと肩が重くなる
男「お・・・おお!?」
全身にだるい感じが広がって・・・
霊子「これで憑けたと思います」
霊子さんはただ後ろから俺の背に
しがみついているだけなのだが・・・
重い・・・!
霊に取り憑かれるってこんな感じなのか
男「よ・・・よし、行こうか・・・」
霊子「だ・・・大丈夫ですか!?」
男「大丈夫・・・」
大学までは自転車で行く
駅まで自転車をとりに行ってから
自転車で大学まで行く
霊子「久しぶりの外です~!」
なんか楽しそう
男「ずっと部屋にいたら退屈ですもんね」
俺も何となく慣れてからだが楽になった
霊子
「こういうのも・・・
デートって言うんですかね?」
ガクンッ!
びっくりして転びそうになる
霊子「うわわっ!?」
男「ご、ごめんなさい!」
霊子さんとの別れが確定してから
霊子さんを好きになりつついる自分が
情けなく思えてきた