男「霊・・・子さん・・・」
霊子「男さん・・・」
月光が俺たちを照らす
男「元気で・・・」
霊子「私はもう死んでますよ・・・」
最後に霊子さんは笑った
俺は触れないと分かっていても手を伸ばした
その手を包むように霊子さんが握る
手に握られた感触はなかったけれど・・・
俺たちは確かに触れ合ったはずだ
霊子「男さん・・・ありがとう・・・」
そして・・・
気がついたら風邪を引いて
ぶっ倒れた俺だけが月の光を浴びていた
最後に成仏出来たのだろうか・・・?
俺には分からないけど
霊子さんは最後に笑った
そして俺も霊子さんと過ごした時間は幸せだった