時間が経ちすぎた・・・
というより俺が体力を使い果たして
ばてたせいで夕焼けに間に合わなかった
男「あ~あ・・・
ここで間に合ってたら
感動だったのになぁ・・・」
霊子
「でも・・・
男さんとまたここに来れて良かったです」
霊子さんの姿がまた一層薄くなった気がする
男「やっぱり・・・もう消えちゃうんだね」
霊子「はい・・・」
男「消えたらどうなるの?」
霊子
「わかりません・・・。
私も消えるの始めてですから」
ぬるくなった冷○ピタを剥がしながら
男「俺・・・俺は・・・」
ちくしょう・・・体力がマジで限界だ
体から勝手に力が抜ける
暗くなった大学の中庭の芝生の上に
俺は倒れ込んだ
目の前には霊子さんが
心配そうに顔を覗き込んでいる
その後ろには霊子さんの体が
透けているせいで月が見える
霊子「大丈夫ですか!?」
男「大丈夫・・・」
なんだか力が抜けて楽になった
霊子「あ・・・」
霊子さんの体がどんどん薄くなっていく
ついに別れの時だ