【※恐怖体験※】夜10時、帰宅してみると家の中真っ暗。オフクロ「両手で水を汲んで。お家の中の”どこか”にいるから、探してちゃんと飲ませてあげてきなさい」

後ろまで禿げ上がってて、

額の上のあたりに孤島のように髪の毛が残ってるこの頭部

そうか、今日は親父の命日だったっけなと、

そのとき初めて思い出した

 

その時点でもう恐怖はなかった

ただ、下を向いちゃいけない、顔を見ちゃいけないと思い

(何故そんな風に思ったのかよくわからないが)

そのまま水を飲み終わるまでじっとしていた

 

ふっと、両手首を掴んでる感触が消えると、

もうそこに親父の姿はなかった

台所のオフクロの所に戻ると

 

「手首まできちんと洗いなさいね」

とだけ言われ、それに従った

 

手を洗い終わって、もう電気点けていいのか?と聞くと、

頷いたようなので台所の照明を点けた

明るくなった台所で、オフクロはどこか呆けたような表情でしばらく立っていたが

ザバザバと水が流れる音にふっと我に返ったかのように

「なに水を出しっぱなしにしてるの! 勿体無い!」

いきなり怒鳴られた

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