ボーちゃん『話し変わるけど、しんちゃんの事、覚えてる?』
風間「…15年前、だよな?本当に可哀想だったな…」
ボーちゃん『今、僕、スーパーでアルバイトしてるんだ』
風間「そうなんだ?」
ボーちゃん『そこで、しんちゃんに会った』
風間「!」
風間「ボーちゃん、言っていい冗談と悪い冗談が…」
ボーちゃん『冗談じゃない。去年の今頃もしんちゃんに会ったよ』
ボーちゃん『しんちゃんは、しんちゃん達は多分、繰り返してる』
ボーちゃん『何度も、死ぬ前の一週間を』
ボーちゃん『僕は、去年、それを止めようとした』
ボーちゃん『でも、しんちゃんは自分が死んだ事を信じない』
ボーちゃん『しんちゃんのお母さんに至っては、話が通じない』
風間「…」
ボーちゃん『このままだと、今年もまた一家心中すると思う』
ボーちゃん『僕は助けたい。だから、手伝って欲しい』
風間「…分かった。ボーちゃんの言ってる事、信じるよ」
ボーちゃん『ありがとう…』
風間「丁度、マサオ君やネネちゃんも帰ってきてるみたいだし、連絡取ってみるから」
ボーちゃん『うん。よろしく』
風間「じゃあね」
ピッ
風間(しんのすけが、毎年、一家心中している)
風間(とてもじゃないが、信じられる話じゃないけど…ボーちゃんが嘘をつく筈ない。なら、)
風間「…僕だって、しんのすけを助けたい」