いざ、彼女の姉に会いに! ところが…!
彼女に
「旅の最終日にそっち行くよー」
と、メールすると
「夕飯は七時頃だからその頃に来て」
と返事があった。
そして当日、
俺は七時ちょっと前くらいに
彼女の家に着いた。
家には彼女のご両親と彼女がいた。
居間に通されると五人分の
夕飯が並んでいてテレビがついていた。
両親と、彼女と、彼女の姉と、
俺のぶんと五人だなと思った。
なんか食事まで用意してもらって悪いな……。
でも、まだ彼女の姉が
揃わないうちから夕飯がはじまった。
俺が
「お姉さんは今日はまだ
お帰りにならないんですか?」
と目の前の父親に訊くと
父親は
「私は他人なんでわかりません」
と言う。
俺が
「!?」
と思っていると、
彼女が横から
「この人はうちのお父さんじゃなくて、他人だから」
とにこにこしながら言った。
俺はなおも
「!!!???」
と思ったが
向かいにいるお父さんじゃ
ないらしい初老の男性も
照れたようににこにこしている。
いやあんた何者なんだよ!!!
この時点であぶねぇなって思ったけど
食事が出されている以上は
どうにもならないし
一応彼女の母親にも
話を聞いてみることにした…
すると…