男「もう六時か・・・」
あたりは暗くなりはじめている
ザー・・・
雨も止まない
まっすぐ帰っていると・・・・
「あの・・・」
いきなり声をかけられた
男「なんでしょう・・・?」
相手は40くらいのおっさんだ
おっさん「この辺で一人でいる女の子見ませんでした?」
ちょっと驚いたが冷静を装う
男「さぁ・・・?娘さんですか?」
見た目はごく普通のサラリーマンといった感じ
おっさん「ええ・・・まぁ・・・」
男「なんて言う名前ですか?」
聞く必要がある
おっさん「・・・姫です」
これは焦ったが全力でクールダウン
男「・・・やっぱりわからないですね」
おっさんは「そうですか」と言うとそのまま雨が降る暗い道へと消えた
本当はここでぶん殴って海に沈めてやりたいくらいだった
だが、姫を守るにはこれが最善だ