【通学路】
女「へぇ、後輩ちゃんすごいね」
男「だろ?部長もガラクタばかり作るとはいえ、工学の知識自体は俺の何倍もあるし、白衣は機械修理に関しちゃ普通に金取れるレベルだしよ……」
女「世間一般で見たら、男くんもだいぶすごい部類だとは思うんだけどね……」
男「才能の世界ってのはそこまで甘くないんだよな。世間一般でどうだろうが、トップレベルの奴らと張り合えなけりゃ意味がない」
女「大変だねぇ、男くんも……」
男「女は、そういうのはないのか?」
女「私は負けたことないからなぁ……」
男「……お前もそっち側の人間か」
【教室】
委員長「おはよう」
眼鏡「………っあー、ねみー……」
男「眼鏡、今日も早いな」
眼鏡「今日日直だからな……」
女「そういうところは、割と律儀だよね眼鏡くん」
委員長「男くんは顔色悪いようだけど、大丈夫かい?」
男「文化祭近いからな。毎日半徹で作業だよ」
委員長「物理部は毎年クオリティが高いからね。去年の男くんの作品、なんだっけ」
男「シューティングゲーム……」
委員長「そうだった、かなり完成度高くて、大盛況だったじゃないか。今回も期待してるよ」
男「……今年はそんなもんとは比較にならないくらいの作品作ってる奴がいるからな」
眼鏡「?」