「もしもーし、メリーさんですよーいい加減気づいてくださーい」
「うー、一日一回くらいは後ろ見るもんでしょ普通!」
「ほらほら、あのおじさんとかめっちゃ私のこと見てるよ」
「な、なんでうつ伏せで寝るの!いいかげんこっちみなさいよ・・・」
「えぅ・・・ぐすん・・・・メ、メリーです、この録音きいたらでいいので後ろみてください」
俺は背後の気配を確認すると、振り向かないで家を出て大学へ向かった。
その日俺の背後には、半べそかきながら後ろをついてくる少女がいたらしい。
あらかた話し終わると
メリーさんはまた泣きそうな顔になっていた。
これはいけない、女だけは泣かすな
これは最優先事項だと言っていた親父に殴らる。
慌てて話題をそらす事にした。
「メリーさんは食事とかどうしてるの?」
「え?え~と別に食べなくても生きて?いけますが
食べる事はできます。私は結構上級霊なので物を食べることも
触れる事もできるんです」
ほぉ。と、いろいろ勉強になるな
僕もいつか死ぬのだから今のうちに仕組みを覚えておくのも
いいかもしれない。
その後も他愛も無い世間話が続いた。