「やぁ」
「おはよう」
一歩遅れで挨拶を交わした。
一番後ろの5人が座れる席を独り占めしている
このメガネは友達の浩平だ。
正直僕から見てもなかなかの美男子で
成績も優秀。先生から信頼もあるが
中学の時からタバコを吸っている事を知っているのは
僕だけだ。
タバコ臭いぞと僕。
「何それは本当か、外で吸うように心がけているのだがな
つくものはついてしまうか」
いつもの用に芝居がかった口調でそう言った。
こいつの親が歌舞伎役者なせいだろう
前にいえに行ったが馬鹿でかい日本庭園付きの豪邸に住んでいた。
軽く雑談を交わしていると
すぐにバス停へとついた。
がやがやとバスの中の3分の2が降りる。