もう掃除の時間が始まっているので
急ぎ足で清掃場所へと向かう。
トイレのドアを開けると
男子トイレ特有の匂いが鼻を突いた。
到着はしたが清掃をやる気は毛頭なかった。
後ろを着いてきたメリーさんが言う。
「花子さん、私ですけどー」
すると誰もいないはずの奥の個室から声がした。
「おう!メリーか」
ゆっくりと個室から女の子が出てきた。
タバコを咥え、けだるそうな顔。
髪型はポニーテイル服装はシンプルな黒のセーターに
ハーフパンツというラフな格好そして…
「ちっさっ!」
「ちっさいいうな!誰だお前」
僕もそんなに背が高い方ではないが
背の低いメリーさんよりさらに低い。