疑問は解けぬままT高校の校門の前についた。
「ここが、私の学校…」
ふらふらとメリーさんは校舎の中に入っていったが
僕は校門に残った。やるべき仕事があるからだ。
下校のピークは過ぎたが、まだちらほら校門から出てくる生徒はいる。
紫が3年、赤が2年、青が1年の校章バッチで判断をする
狙うは赤、それも女子。片っ端からメリーさん、中山 准の事を聞く
そう思って校門の前をうろうろしていた。
たまにでてくる女子の胸の校章を見てはタメ息をつく。
6人連続で青の校章が続く。
次こそはと思っていると
後ろから肩を叩かれた。
振り向くとそこにはいかにもガチムチといった首から
笛を下げた体育教師であろう男が立っていた。
「校門に立って女子生徒の胸を見ているというのはおまえか?
ちょっと来てもらおうか。」
僕は、心の中で人生オワタと思った。