とりあえず満場一致で僕の方が負けだと言うだろう。
「今日はメリーはどうした」
「登校日だよ」
あえて遠まわしな言い方をしたが
花子さんはそうかとだけ言った。
なかなか頭の回転が速いらしい。
侮れない。
「どうなんだ?調子は」
「そこそこ」
僕は昨日の放課後からの出来事を花子さんに話した。
まぁ途中恥ずかしい所は端折ったのだが。
あらかた話し終わると
花子さんはなるほどねぇといい
ポケットから携帯灰皿を取り出し
小さくなったタバコを収めた。
マナーができている。ちょっと意外。
「ところで、そのタバコは
どこから補充されてるんだ」
「ちゃんと買ってるぞ、滞在期間1日で
1カートン」
「はい…?」
衝撃の事実を聞いてしまった。