―――レストラン
男教師「乾杯」
女教師「あの……良いんですか?ここ、高そうですけど」
男教師「気にしないでください。大丈夫ですよ」
女教師「そ、そうですか?」
男教師「ここの料理はとても美味しいんですよ」
女教師「はい……」
男教師「食べてみたらきっとびっくりしますよ」
女教師(早く帰ってドラマみたい……)
母「お待たせしまし―――あら?」
女教師「あ……!」
男教師「ん?この人とお知り合いですか?」
女教師「不良君のお母さん、ですよね?」
母「ええ……先生ですよね。うちの息子がいつもお世話になっています」
女教師「いえいえ……ここでお仕事を?」
母「ええ……パートですけどね」
女教師「こんな夜遅くまで……大変ですね」
母「いえいえ。今日は九時で終わりです。いつもは仕込みとかで夜の12時までいるんですよ」
女教師「そうなんですか……」
女教師(そういえば母子家庭なんだっけ……)
母「それにしても……先生も良い人がいるんですね?」
女教師「え?」
母「いやぁ。美人さんにはカッコいい人がお似合いですよ」
男教師「いやぁ、カッコイイだなんて参ったなぁ」
女教師「いや、別にそんな……」
男教師「不良君のお母さん、なんですか?」
母「はい。そうです」
男教師「彼は中々元気があっていい。学校を活気づけていますよ」
母「ええ?そんな、褒めすぎですよぉ」
女教師(な……!?)