「いい匂いだね、あきちゃん」
「えっ?あっ(///)」
「あ~その、やらしい意味じゃなくて・・・女の子のいい匂いがする」
「もぉ~やらしっ!(///)」
めちゃくちゃにしてぇ!
女の子の匂いじゃなく俺の匂いをつけたい!
俺の匂いで染めたい!
心臓ドキドキ。
喉カラカラ。
「浴衣可愛いね」
「うん、ありがと」
「1人で着たの?」
「着付けできるから1人で大丈夫、今日のあやのも私がしたんだ」
ぬぅ!
2人で半裸になりながら着付けしてるのを想像するのは今はやばすぎる!
帰ろうとするけれど、なかなかベンチを立てない2人。
うん、青春!
「帰る?」と俺。
「もうすこし・・・」とあき。
家の周りに都営住宅とラブホが点在してる。
後は公園と民家がチラホラと。
あと倉庫や工場が並ぶ。
正直、最悪な街だ。
だが今は少し歩けばラブホの入口がある事が、生まれてこの方初めて、ココに住んでてよかった!と思った。
夜中の12時になろうとしていた。