中に入ると優しそうな爺さんが一人、その周りにそれっぽい格好をした人が数人程居た
爺さん「良く来ましたね、待っていましたよ」
にこやかな爺さん、実に優しそう、こんな爺さんがお祓いなんて出来るんだろうか
そう思いながらも俺も挨拶を返した
俺「今日はよろしくお願いします」
爺さん「こちらこそね、じゃあとりあえず奥の部屋へ行こうか」
そう言われ俺と両親は奥の部屋へ通された
前方には大掛かりな仏壇みたいなのがあってさ
だんだん現実味が湧いてきたなぁと思ってたら爺さんが言った
爺さん「ほう・・・、これは厄介そうだね、なるほどなるほど」
恐怖を煽るような発言は非常に止めて欲しかったけど友人も厄介と言ってたし覚悟はそれなりに出来てた
俺「・・・厄介と言いますと・・・?」
爺さん「言葉通りさ、長期戦を覚悟したほうが良いね、でも大丈夫、必ず助けてあげますよ」
その言葉に変な安心を覚えた、この爺さんになら任せられる、と思った
爺さん「じゃあちょっと、ご両親の方は席を外して頂けますかな?」
そう言われると親父とお袋はそそくさと部屋を出ていった