幼「高校入って好きになった娘なんでしょ?…まずは仲良くならないと始まらないよね。じゃあ仲良くなる作戦とかは私に任せてっ!きっと成功させてみせるからっ」
男「」
幼「ふっふー、そんなに心配そうな顔しないでくれたまえ男君。こう見えても私、中学の頃は10組以上のカップルを成立させた事のあるカリスマおせっかいさんなのです!」
男「いや…あの…」
幼「よーし。そうと決まればこうしちゃいられません!それじゃ私、家で作戦考えてくるからー!」パタパタパタ…
男「…行っちゃった…ど、どうしたもんか…」
幼なじみの部屋
幼「(ベッドに身を投げて)ドサッ……はー…。」
幼(とうとうかぁー…)
幼(いつかこんな日が来るとはわかってたけど…いざその時が来ると、ちょっとね、辛い物がありますよー…)
幼(…まあ、あっためておいた『その時』の対応マニュアル通り…ではないけど、だいたい沿って対応出来たし)
幼(これからは…出来る限りマニュアル通りやってこう)
幼「…とりあえず、デートの計画でもたててやりますか!」
幼(えーっと、まずは近くで買い物してからお昼して、それから…て、いくらなんでもデートは早過ぎかなー?)
幼(まずは相手の趣味とかを考えて、そこから会話でだんだんと仲良くなってかなきゃ。えーと、お相手さんの趣味は………て………あ)
幼「男君の好きな人が誰なのか、聞きそびれちゃった…」
放課後
キーンコーンカーンコーン
教師「ではここで授業を終わる。明日も授業があるので必ず予習しておくように」
幼(ふー…やっと授業終わったぁ…6時間目体育の7時間目数学ってつらすぎるよー…)
幼(早く帰って、寝て、ご飯食べてまた寝たい…予習は…今日はいいや)
幼(それと…今日は男君の好きな人、帰り道にでも聞かなきゃ)
幼「おーい男君、一緒にかえr」パタパタ
男「そうなんだよ!あの時のデラックスの表情が今年最高で…」
女「へぇ~そうなんですか。私もマツコデラックスさんの事もう少し勉強しようかな…」
男「そうしようよ!ていうかそうすべき!デラックスは本当凄いから!」
ペチャペチャ
幼(…ふふっ、楽しそうにお喋りしてますなー少年達っ)
幼(何やらおねーさんはお邪魔みたいです。しくしく。今日はさびしーく一人で帰るとしましょう)
登校
幼「おはよー男君っ」
男「おはよう」
幼「このこのぉ、順調そうだねっ」
男「うぇっ?何がっ?あ、数学の予習?それなら完璧」
幼「おおぅ、なんてグレートなヤローだ、後でノート貸してっ」
幼「と、それはそれとして…昨日の放課後っ、二人で楽しそうにお喋りしてたじゃないですか」ニヤニヤ
男「え?あ?え?」
幼「とぼけないとぼけない。あの子なんだよね?男君の好きな人」
男「いや、ちが…」
幼「まあー…確かに綺麗な顔して、かわいいねぇ、あの子。男君が惚れるのも良くわかりますよー」
男「…お、幼なじみの方がかわいいって…」ゴニョゴニョ
幼「んー何かなー?声が小さくて良く聞こえないよう?あ、でもおノロケだったら聞きたくないかなっ、今を生きる女子高生には他人のノロケ話を聞いてる時間はないのです」
男「ノロケ話なんかじゃなくて…」
幼「うん?ノロケじゃなかったらなんなのかな?」
男「いや…それは…」