80: >>79勢いで書いたからなぁ 2012/12/16(日) 20:36:56 ID:2adR0Wi2
男「こんにちはー」
女「こんにちは、男君」
男「これ、読み終わったよ」ヒョイ
女「おぉ、早いですね」
男「結構気に入ったからね、女さんが勧めてくれたのは一通り読んだけど……これが一番おもしろかったかな」
女「そのシリーズは最高ですよね!」
男「あはは、女さん本のことになると熱いね」
女「……こうやって読書トークできるのは男君だけですから」
男「それは光栄で」
81: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 20:43:17 ID:2adR0Wi2
男「にしても……一週間か」
女「何がですか?」
男「図書室に通うようになってから」
男(それと、…………ね)
女「そう言えばそうでしたね」
女「一週間でこの量を読み切るって、男君すごいですね」
男「いやいや、帰宅部の暇人にはそんなでも無いさ」
女「あー、そうか男君未所属でしたね……」
男「最近は充実して暇が潰せるから楽しいよ」
82: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 20:52:03 ID:2adR0Wi2
男(一週間)
男(慣れる、とかそんな風に薄らいでくと思ったけど)
男(キツいな……僕は弱い)
男(幼馴染の事を考えない、考えないようにしているけれど)
男(むしろ……事あるごとに幼馴染との関連が浮かんでしまう)
男(気持ちは暴れ廻って、ぐちゃぐちゃに)
男(唯一、いや二つかな……)
女「んー……」パラパラ
男(本を読んでいる時と、女さんと話している時だけが)
男(少しだけ、落ち着ける)
83: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 21:20:16 ID:2adR0Wi2
女「男くーん!」
男「へ?」
女「あ、やっと気付いてくれましたね」
男「……もしかしてなんか話しかけてた?」
女「いえ、そうではないんですが……なんだか、つらそうな顔をして考え込んでいたので……大丈夫かなと」
男「……!」ズキ
男「……ごめん、今日はもう帰るね」
女「え……ぁ……はい、さようなら」
男「また……明日ね」