フジモト「大変なことになってしまった……!」
フジモト「あの宗介とか言う人間め、ブリュンヒルデ、いやポニョのことを愛してはいないのか!?」
フジモト「だとすれば本当に大変なことだ!」
グランマンマーレ「……あなた」
フジモト「!!」
グランマンマーレ「ポニョが……」
フジモト「……そうなんだ。このままでは、このままでは……誓が守られない!
あなたがポニョを人間にしたとき、人間にする代わり宗介が他の女を愛せば
ポニョが泡になってしまうという誓が!呪いが!」
グランマンマーレ「大丈夫。ポニョと宗介さんは誓を守り愛し合えるはず」
フジモト「一体どこにその保証がある!?これだから人間はダメなんだ!!海を汚し生命を破壊し続ける人間なんか信用ならぬのだ!!」
グランマンマーレ「ポニョに呪いをかけて人間にしたのは私です。フジモト、信じて。私と、宗介さんと、ポニョを」
フジモト「しかし……」
グランマンマーレ「見守りましょう。二人を」
フジモト「……もしものことがあればポニョは泡になってしまうのだぞ。
そのときはたとえあなたでも、許せないかもしれない」
グランマンマーレ「わかっています。ポニョは愛しいわが子……。でもだからこそ信じようではありませんか」
ポニョ「好き、好き、好き、好き」
ポニョ「……難しい」
ポニョ「ポニョはそうすけ好き。間違いない。でもその好きはどんな好き?」
ポニョ「……リサも好き、グランマンマーレも好き」
ポニョ「そうすけ……もっと好き」
ポニョ「そうすけと離れたくない。ずっと一緒にいたい」
ポニョ「なんで?それはわからない。でも心の底からそう思う」
ポニョ「ポニョ……そうすけの笑顔好き。そうすけ邪魔する人は嫌い」
ポニョ「邪魔する人や文句言う人には水鉄砲してたなあ、ポニョ魚だったころ」クスクス
ポニョ「今は人間。だから水鉄砲できない」
ポニョ「ポニョ、そうすけ好きだから人間になった。ずっと一緒にいたいから……」
ポニョ「ポニョ、そうすけ好き」
ポニョ「違う。宗介、愛してる」