【※痛い過去※】「見て分からんの?ムーンウォークだよ」といいながらおもむろに後ろすり足をしてクルっと回りポオオウ!!と叫んだ。次の日から俺のあだ名はポウになった

よくテレビで怪談話の番組や心霊番組がやっていた
見ての通り友達が皆無な俺はよく家に居てこれらの番組を見てた
そして俺は

数珠を片手に礼を退散させる坊さんってカッコいいなあ

と思ったんだ

般若心経を唱え霊が出たら呪文唱えて退散させる坊さんを妄想していた

数珠があれば霊を退散させられると思った

俺「どっかに数珠ねえかなあ」

俺は閃いてしまった

婆ちゃんの仏壇だ

さっそく仏壇に手を添えて数珠を探した

無い

困ったときのマイティ母ちゃん

俺「母ちゃん?数珠って無いの?」

母親「あるよ?なんか使うん?」

俺「ちょっとね」

母親は何処からか袋を持ち出して数珠を俺に手渡した

それから俺は外出の度に数珠を手首巻いた

そのままダラダラズルズルと夏休みが終わった

最終日に鼻水垂らしながら宿題をやった事は言うまでもない

勿論数珠は手首に巻いて登校したさ

俺が夏休みに打ち込んだ物

それは

般若心経暗唱

必死に覚えた

俺は登校中

仏説摩訶般若波羅蜜多……

と般若心経を唱えながら歩いていた

そして始業式

久しぶりに見る顔が俺には全部

怨霊に見えた

数珠のせいだなと思った

なぜかみんなが怨霊に見えた俺は手を合わせ般若心経を唱え始めたのさ

仏説摩訶般若波羅蜜多…

肩を叩かれて振り向いたら

木内君率いるリア充軍団が

「www久しぶり元気かwww」

「なにしてんの?www」

「がああああwwwwww」

俺はなんで挨拶されたか分からなかった

そして空気の読めない大高君が俺の数珠に目をつけた

大高「何その玉?wwwケツパールかよwwwがああああwww」

俺「てんめ!!ふざけんな!!ぶっ殺す!!」

泣いて激怒した

俺は大高君と取っ組み合いの喧嘩をした

俺「てめえ!!ケツパールは殺す!!」

大高「ちょっ!!冗談だって!!」

何故かこの日から木内軍団とよく話すようになった


ある日学校で覚せい剤の講習の様な事をやった
警視庁から人が来ていかに覚せい剤が危険な物かということを熱弁してた

しかし俺の中の内なる悪魔が出てきた

覚せい剤をやってるふりしてる俺はカッコいいんじゃないかと

やってるふりというのがアレだけど

考えついたらすぐ行動に移す無駄な行動力のお陰で
俺は家にかえってすぐさま覚せい剤に入ってるぽい袋を探した

困ったときのマイティ母ちゃん

俺「母ちゃん粉いれるんだけどちょうどなフクロない?」

母「ちょい待ち」

俺は袋を手にすぐさま台所に行き

塩か砂糖かどちらを居れるか迷った

塩か……

しょっぱいからなあ……

よし砂糖だ!

俺は袋に砂糖を居れて学校のバッグの中に放り込んだ

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