【※千と千尋の神隠し※】数年後…千尋「私は今…大学受験を控えてるんだけど….進路に迷ってるの…」カオナシ「………」コク…..

?「そなたの元気が出るように、と思って作ってきたんだ。お食べ」

千尋「じゃ、じゃあひとつだけ….」パクッ

千尋「!」

千尋「…….」

千尋「………」ポロッ…

千尋「………..」ポロ…ポロ….

?「辛かったろう。さ、お食べ。」

千尋「う……うっ….うっ….」

千尋「ごめんなさい、迷惑ばっかりかけちゃって」

?「気が晴れた?」

千尋「うん。泣いたらスッキリした。ありがとう」

?「うん」

千尋「….」

?「….」

千尋「あのね」

?「….」

千尋「….わたし….ここで働きたい」

?「….!」

千尋「本当は…このことを今日言いに来たの」

?「…..」

千尋「わたし…少しでも役に立ちたい。ここで、働きたいの」

?「…..」

千尋「ダメって言われたら諦める。….今日は」

千尋「でも、明日も明後日も来る。ここで、働かせて下さい!」

?「……….千尋、」

千尋「はい!……..って、え?」

千尋「どうして….私の名を……….」

?「そなたには可能性がたくさんある。今も、この先の未来にも。」

千尋「…..」

?「ここは古いが名のある神社だ。消えてなくなることはない。」

千尋「…..」

?「一時の感情で物事を決めてはいけない。私と違って、千尋には千尋の道が沢山あるんだよ」

千尋「私は….」


?「ここで働くことを悪いとは言わない。だけど、開かれた道は限りなくあるのだから何もこんな閉ざされた道を選ぶことは….」

千尋「閉ざされた道ってどういうこと?あなたは違うの?」

?「….深くは言わない。だけど千尋には未知なる可能性がたくさんあるんだよ。
今は目に見えないから信用できないかもしれないけど、ご両親の為にも、自分の為にも可能性を信じなきゃだめだ。」

千尋「….」

千尋「…一時なんかじゃない….」

?「….」

千尋「あなたが私の名前を知っているのは、偶然なんかじゃないんでしょ…?」

?「…!」

千尋「私、自分の可能性を信じてここで働きたいの。自暴自棄とかそんな理由じゃない」

?「….」

千尋「どうしても私を受け入れたくないって言うのなら諦める。でも…絶対後悔する。」

千尋「前に、一度後悔しているの。きっと会えるって言った人達、またねって言った人達」

千尋「結局は口約束で、永遠の別れをしてしまったから」

?「…….」

千尋「さっき….この神社は消えないって言ったけど…..」

?「…….私ならずっとここにいる」

千尋「本当に?」

?「本当さ」

千尋「…..」

?「疑り深いんだね」

千尋「…..」

?「空が繋がっている限りいつでも会えるよ。」

千尋「空が切れたらどうなるの?」

?「それは杞憂だ」

千尋「….きゆう?」

?「暗くなる前にお帰り。ご両親が心配するよ」

千尋「…」

千尋(…..)

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