【※千と千尋の神隠し※】数年後…千尋「私は今…大学受験を控えてるんだけど….進路に迷ってるの…」カオナシ「………」コク…..

千尋「特にやりたいこともないのに、ただなんとなく大学へ行くって言う気にもなれなくて…」

千尋「周りは冒険したりするのも良い、とか、自分の好きなように進みなさい、って言ってくれるんだけど,,,」

千尋「何か胸にひっかかって前に進めないの」

?「…….うん」

千尋「何か大切なことを忘れているような気がして、でもそれが思いだせなくて….苦しいの」

?「……」

千尋「だけど、ここに来てからは….なんでか分からないけど….」

千尋「苦しい気持ちを忘れられることが多いんだ。」

千尋「安心するっていうか….現実逃避なのかもしれないけど心が穏やかになるの」

?「….うん」

千尋「それで….」

千尋「それでね….」

?「…..」

千尋「すごく、変なことを言うようなん、だ、けど….」

?「…..」

千尋「あなたとしゃべっていると、懐かしい気持ちになる」

?「…!」

千尋「似ているの。誰かと…。それが誰かって聞かれると….わからないんだけど….」

千尋「私のことを助けてくれた人と似ているの。」

?「….うん」

千尋「出会って間もない人にこんなことを言うのも….本当に変なことってわかっているんだけど…」

千尋「ごめんなさい」

?「ううん。私も….同じように感じている」

千尋「え…..」

?「放っておけないんだよ。」

千尋「わたしを….?」

?「うん」

千尋「……っ」

千尋「もっと変なこと聞いてもいい?」

?「なに?」

千尋「私達….どこかで会ったことある….?」

?「…..どうだろうね…」


千尋「….」

?「…..」

千尋「….」グゥ…

千尋「!」

?「ご飯を食べてないの?」

千尋「お昼食べずに早退しちゃったから…ご、ごめんなさい真剣な話をしているときに…」

?「ううん。すぐ戻るから、ここで待ってて」

千尋「はい」

千尋(真剣な話をしてるっていうのに…私ってば…恥ずかしい….)

千尋(だけど…すごく親身になって話を聞いてくれた….)

千尋(…..こんなに安心したのは何年ぶりだろう….)

千尋(なんか…すごく懐かしい気持ちが芽生えてくる….)

?「そんなに下を向いていては、地面と顔がくっついてしまうよ」

千尋「!」

?「待たせて悪かったね。お腹が空いたのだろう」

千尋「あ…」

?「お食べ」

千尋「で、でも….」

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