【恐怖】トンネルの上の廃病院へ肝試しに!すると恐るべき恐怖体験が次々と…

ほんの数日前の話

血はつながってないのに変な話だが、親戚みたいな扱いだった。

で、『21:00につくから迎えに来てねー』とSからメールがあったので迎えに行く。

俺たちが住んでる団地から駅に行くには、橋を渡るか神社の前を通らなければいけない。

Cが死に、Bが自殺した場所だ。

あいつら元気なのかなぁなんて、死んだら元気も糞もないが、Aはぼんやり考えていた。

駅に着くとSが手をふって居る。

「たばこくせぇ!」開口一番不機嫌だ。

どうするかな、Sには黙っとこう。

AはSに、病院で俺たちに降りかかった事、BとCが死んでしまったことを何も説明していなかった。

隠してもバレるだろうが、出来るだけ普段通りのテンションで、その日は橋を渡る事にした。

「あのあれよ!あっ…あっ……って声!あんなの目の前に居たら失神しちゃうね!」

最近見た呪怨の話でSが盛り上がる。

「おしいれあるでしょ!Aの部屋!絶対あそこで寝たくないw」

何事もなく橋を渡り終え、コンビニによる事にした。

「ただいまって何なの?」Sが悲しそうに言う。震えて居る。

「なんであんなに必死に。Aに言ってたよ?」Sが泣き出し、Aも泣き出してしまう。

「ごめんな、B。でも、俺たちじゃ何も出来ないんだよっ…」

Bの姿こそ見えなかったが、橋を渡っている中、ずっと囁くように「ただいま」と聴こえた。

観念して、Aは事のあらましをSに告げた。

「やっぱり、あの時のカクカクが関係あるんだね」

「Aが自分でいったとおり、ほんとに何も出来ないよ。

実際あたしもあれを見て何かわかンなかったし、よく同じ目に合わなかったと思うよう。

正直ね、今日この街にくるのもちょっと気が引けたよ。

カケル君がさ、いつも付いて来てたんだけど、二度と行きたくないって」

この時Sに漏れ、俺たちの計画は頓挫した。

Sが来た目的はそれだったらしい。

おしまい。

 

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