俺の姿を見て酷く動揺し、「え?なんで?」みたいなこと言ってた。
ベッドの横にある椅子に座り
「…久しぶり。」と声懸けると無言でうつむいてしまった。
酷いとは思ったが聞いてみた。
「なんであんなことしてたんだよ。何か理由があんだろ。話してくれよ。」
しばらく無言だった。
でも何か決意したかのように一つ深呼吸をしてぽつぽつ話だした。
弟を育てるために掛け持ちで働いてたけど、自分の体が弱いためにそれも出来なくなった。
途方にくれてたが自分が働かなきゃ弟の未来が潰れてしまう。
背っ羽詰まった彼女は風●に行く事を決意。
それで何とか弟の学費捻出、高卒で何のスキルもない自分にはそれしか思い浮かばなかった。
俺と出会い、好きになる気持ちを止められず付き合ってしまった(俺は2度彼女に断られてる)
優しい俺に甘えて傷付けてしまった。
最後の方は泣きながらだった。
何度も何度も傷付けてごめんなさいと言われた。
彼女は本当にいい子だったんだ。
目撃した友人も信じられない、みたいな感じで悩みに悩んで俺に伝えたし。
彼女は自己犠牲精神が強いようには感じてたが、それが弟とかいろんなもの背負っての事なんだって俺は気付かなかった。