【※感動注意※】のび太「ドラえもんとか、実際無理だろ」

スネ夫「じゃ、じゃあ未来が変わった瞬間偶然タイムマシンに乗っていた他の人間は?」

黒服2「あ? 全員殺したよ」

黒服1「あとは、タイムマシン発明以前にタイムマシンの存在を知ってしまったおまえらを
殺せば俺たちの計画は完璧だ。誰も俺たちを追うことは出来なくなる」

ジャイアン「てめぇら、そんなことのためにジャイ子を、スネ夫を、こんな目に合わせやが
ったのか!!!」

黒服2「威勢がいいな、ゴリラ野郎が……バン」

ジャイアン「ぐぁああ!!」

空気ピストルがジャイアンの脚に穴を開ける。さしもの豪傑ジャイアンもたまらずのたうちまわる。

スネ夫「ジャイアン!!!」

黒服1「おっと、動くなよ。傷口がまた一個増えるぜ?」

 

黒服2「しかし、このゴリラ……剛田武だっけ? とんでもねぇ奴だな。コピーロボットを
素手で壊しちまいやがった」

黒服1「まるで人間凶器だな。さっさと殺しとけ」

スネ夫(人間凶器?……そうだ!!)

スネ夫「ジャイアン!歌うんだ!!大声で歌うんだ!!」

ジャイアン「な……!?」

スネ夫「早く!!!!」

黒服2「ごちゃごちゃうるせぇ!バ……」

その瞬間、ジャイアンは咆哮した。

昔口ずさんだあのガキ大将の歌を、全力で歌った。

 

黒服1「ぐあああああ!なんだ、この怪音波は!!」

黒服2「バン!バン!……駄目だ!うるさすぎて空気ピストルの音声認識が出来ない!」

ジャイアン「おぉぉぉおぉれぇぇぇはジャイアァァァァァン!!」

歌いながら、豪傑・ジャイアンが立ち上がる。

肩と脚から血を滴らせ、歌いながら黒服に向かっていく。

ジャイアン「がぁぁぁぁぁっきだあいしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!」

黒服2「うががががががががが」

黒服の首をジャイアンの豪腕が思いっきり締め付ける。

――メキメキメキメキ

 

ついに黒服の男は気を失い、ジャイアンの手から滑り落ちる。

しかし、その直後ジャイアンの歌声が止まる。

黒服1「調子に……乗りやがって」

もう一人の男の手に握られたナイフが、ジャイアンの腹部に突き刺さっていた。

 

スネ夫「ジャイアン!!」

ジャイアン「ぐ……おお……スネ夫、逃げろ!!」

スネ夫「!!」

ジャイアン「逃げろ!このことをのび太たちに知らせるんだ……早く行けぇぇぇ!!」

ジャイアンは血を滴らせながら黒服に掴み掛かる。

黒服の男はジャイアンを引き離そうと必死だ。

 

ジャイアン「行けぇぇぇっ!スネ夫!!!」

スネ夫(ごめん、ジャイアン。ごめん!!)

 

スネ夫はベットから転げ落ちると、コピーロボットの使っていた石ころ帽子を拾い、

傷む傷口を押さえながら病室から駆け出していった。

走りながら院内を眺める。医師から患者から、皆眠らされていた。

殺されている者もいる。

 

スネ夫(僕らのせいで……)

スネ夫は泣きながら走った。

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