【クレヨンしんちゃん】しんのすけ「ホグワーツに行ってくるゾ」~炎のゴブレット編~

競技開始前

ダンブルドア「先程、ムーディ先生が優勝杯を迷路の中心に設置して下さった。これに一番先に触れたものが優勝じゃ。」

ダンブルドア「迷路に入るのは、これまでの課題の順位が高いものから。」

ダンブルドア「一位は共にホグワーツ、セドリック・ディゴリーと野原しんのすけ!」

パチパチ 会場から惜しみない拍手が沸く

ダンブルドア「三位はダームストラングからビクトール・クラム、そして最後にボーバトン代表フラー・デラクール!」

ダンブルドア「では合図と共に二人は迷路に入りなさい」

風間くん「あと、もう一頑張りだぞ、しんのすけ!」

ハーマイオニー「信じてるわ、貴方なら大丈夫!」

ロン「もちのロンでね」

ひろし「どうした、みさえ? 一位だからって泣くほど嬉しいのか?」

みさえ「そういう事じゃないの・・・こんなに一生懸命応援してくれる友達が居る事が嬉しいの」

ひろし「そうだな・・・」

 

ドカン!

 

しんのすけとセドリックは迷路に入る。霧が濃く視界が利かない。しばらく進むと分かれ道に出た。

セドリック「君はどっちに行く?」

しんのすけ「ウーン・・・右の反対」

セドリック「左か・・・じゃあ、僕は右を行こう!」

しんのすけ「・・・オラの事嫌いなの?」

セドリック「まさか! ただこれは競技だから同じ方に行ってちゃ仕方ないだろ?」

しんのすけ「そう言えばそうでしたな。」

セドリック「じゃあ、幸運を」

しんのすけ「そっちこそ良いウンを!」

 

セドリックと分かれてから、しばらくすると・・・急に景色がひっくり返る、否しんのすけの周囲だけ天地が逆転していた

しんのすけ「こうもりごっこみたいだゾ!」

常日頃、何かに逆さまにぶら下がることに慣れていたしんのすけは躊躇なく進む、すると

しんのすけ「あらら、終わっちゃった・・・もう一回!」

こうしてしばらく時間を浪費していると・・・

あたりに誰かの絶叫が響き渡る

『クルーシオ!』

「ぬおぉぉぉぉぉおおおおぉ」

しんのすけ「・・・セドリック?」

 

しんのすけが声の方にひた走ると、地面に倒れたセドリックにクラムが杖を向けている

しんのすけ「ステュピフォイ!」

クラムがしんのすけの方を振り返る

セドリック「それを・・・言うなら、ステューピファイだ」

息も絶え絶えにセドリックが指摘する

しんのすけ「おお、そうでしたな、ステューピファイ!」

赤い失神光線がクラムの胸を打つ。

しんのすけ「大丈夫?」

セドリック「信じられないよ、クラムが・・・」

一息ついていた二人の所に、3メートルはありそうな巨大な蠍が降って来る
二人は間一髪、シーカーの反射神経で押しつぶされるのを避ける

セドリック「ハグリッドのスクリュートだ!」

二人はスクリュートから必死に逃げる!
逃げながらさまざまな呪文を放つが全て厚い甲殻に跳ね返されてしまう。

セドリック「僕がこいつを引き付ける!」

セドリック「君は先に行け!二度も僕を救ってくれた! 利息つきでその恩を返す!」

しんのすけ「そんなカッコイイ事は、オラがやるゾ!」

「ステューピファイ!」

同時に唱えた呪文がスクリュートの殻の隙間に当たり、ついに怪物は失神した。

二人がスクリュートから目を離すと・・・

セドリック「優勝杯だ・・・君が取れよ」

しんのすけ「オラ、いらないゾ」

セドリック「折角、遠くから来た君の家族の為にも・・・」

しんのすけ「こんなカップがなくても、オラの家族は、オラが頑張ったって喜んでくれるゾ!」

セドリック「・・・なら、一緒に取ろう!」

しんのすけ「それは良いアイディアだゾ!」

「じゃあ、3、2、1!」

二人が優勝杯に触れると、迷路の景色は遠ざかり・・・

 

セドリック「優勝杯がポートキーになってるなんて・・・此処は何処だ? 何でこんな墓場に・・・」

その時しんのすけの尻が激しく痛む!

しんのすけ「い、痛いゾ オラの尻が・・・」

セドリック「大丈夫か?・・・それにしても一体」

 

『余計な奴は殺せ!』

 

ワームテール『アバダケダブラ!』

 

緑の閃光が迸る!

しんのすけ「セドリック!」

ワームテールが杖から縄を出し、しんのすけを拘束する。

ワームテール「準備出来ました、ご主人様・・・」

『急げ!』

しんのすけ「お前、何を・・・」

ワームテールは抱えていた、赤剥けのどす黒い皮膚をしている赤子の様な生き物を、大鍋に入れる。

▼ 続きは次のページにて♪ ▼
前のページへ 次のページへ