【※サザエさん※】カツオ(ぼくのお父さんは普通の人と少し違う。首から上は黒い球体に白い目が二つついてるだけ、という顔をしている)

ボム兵「……」ジジジ…

ワカメ「堀川君、帰って!」

堀川「えっ、どうして……!?」

ボム兵「……」ジジジジジ…

ワカメ「お父さんは堀川君が気に入らないのよ!」

ワカメ「あなたがこれ以上ここにいると、爆発しちゃう!」

堀川「でも、ぼくなにもしてないのに――」

ワカメ「いいから、早くっ!!!」

堀川「わ、分かったよ、ワカメちゃん」

 

小学校――

カツオ「ってわけでさ。毎日毎日生きた心地がしないよ」

中島「磯野も大変だなぁ」

花沢「だけどいいじゃない、スリル満点で!」

花沢「うちの父ちゃんもそのぐらいスリリングな人になって欲しいわぁ~」

カツオ「他人事だからそんなことがいえるんだよ……」

 

花沢「ところで、満点といえば……磯野君、こないだのテストはどうだったの?」

カツオ「……」ピラッ

花沢「あれま10点!」

中島「こりゃあ、まずいんじゃないか? おじさん激怒するぞ、きっと」

カツオ「そうなんだよ、どうしよう……」

 

カツオ「なんとか見せないで済む方法を考えてるんだけど……」

中島「テストのことはおじさんも知ってるだろ? 絶対バレるだろ」

中島「いっそ、0を一つ足して100点にしちゃえば?」

カツオ「あ、それいいかも! ナイスアイディア!」

花沢「ダメよ、答えの欄見られたらすぐバレちゃうじゃない」

花沢「そもそも磯野君がいきなり100点取るってのも怪しすぎるし」

カツオ「それもそうか……」

花沢「下手に隠そうとするより、正直に打ち明けた方が絶対いいわよ!」

カツオ「う、うん……」

 

磯野家――

カツオ「ごめんなさいっ!」

ボム兵「……」

カツオ「こんなひどい点数を取っちゃって、本当にごめんなさいっ!」

ボム兵「……」ジジ…

カツオ(やっぱりダメだ……怒ってる……!)

 

ワカメ「お兄ちゃん……」

タラオ「カツオ兄ちゃん、かわいそうです」

サザエ「な、何とかならないの、母さん!? このままじゃ爆発しちゃうわよ!」

フネ「こればかりはどうしようもないねえ……」

タマ「ニャ~ン」

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