ボム兵「……」ジジジ…
ワカメ「堀川君、帰って!」
堀川「えっ、どうして……!?」
ボム兵「……」ジジジジジ…
ワカメ「お父さんは堀川君が気に入らないのよ!」
ワカメ「あなたがこれ以上ここにいると、爆発しちゃう!」
堀川「でも、ぼくなにもしてないのに――」
ワカメ「いいから、早くっ!!!」
堀川「わ、分かったよ、ワカメちゃん」
小学校――
カツオ「ってわけでさ。毎日毎日生きた心地がしないよ」
中島「磯野も大変だなぁ」
花沢「だけどいいじゃない、スリル満点で!」
花沢「うちの父ちゃんもそのぐらいスリリングな人になって欲しいわぁ~」
カツオ「他人事だからそんなことがいえるんだよ……」
花沢「ところで、満点といえば……磯野君、こないだのテストはどうだったの?」
カツオ「……」ピラッ
花沢「あれま10点!」
中島「こりゃあ、まずいんじゃないか? おじさん激怒するぞ、きっと」
カツオ「そうなんだよ、どうしよう……」
カツオ「なんとか見せないで済む方法を考えてるんだけど……」
中島「テストのことはおじさんも知ってるだろ? 絶対バレるだろ」
中島「いっそ、0を一つ足して100点にしちゃえば?」
カツオ「あ、それいいかも! ナイスアイディア!」
花沢「ダメよ、答えの欄見られたらすぐバレちゃうじゃない」
花沢「そもそも磯野君がいきなり100点取るってのも怪しすぎるし」
カツオ「それもそうか……」
花沢「下手に隠そうとするより、正直に打ち明けた方が絶対いいわよ!」
カツオ「う、うん……」
磯野家――
カツオ「ごめんなさいっ!」
ボム兵「……」
カツオ「こんなひどい点数を取っちゃって、本当にごめんなさいっ!」
ボム兵「……」ジジ…
カツオ(やっぱりダメだ……怒ってる……!)
ワカメ「お兄ちゃん……」
タラオ「カツオ兄ちゃん、かわいそうです」
サザエ「な、何とかならないの、母さん!? このままじゃ爆発しちゃうわよ!」
フネ「こればかりはどうしようもないねえ……」
タマ「ニャ~ン」