Sにとっても特に問題のないことであったので
「お利口にしてるよー」なんて言いながら
両親を見送ったらしいです。
で、まぁ、言いつけ通りご飯温めて
妹と2人でお風呂に入って
だらだらテレビでも見たあと
うとうとしてきたので「寝ようかー」って
妹に言いながら2人で並んで寝ました。
その時に、不思議な夢を見たそうです。
Sは気がついたら、広い大広間に
正座していました。
ここはどこだろうなんて思いながら
周りを見渡しましたら20畳ほどの長方形の和室に
沢山の人が正座して並んでいて
(知っている人は全然いなかったらしいですが)
左隣には、これまた知らないおじいさんが
正座していました。
右隣には妹が正座してたそうです。
右後ろに3人並んで正座してる感じで
1番前には誰も座ってない座布団が3枚並んでおり
その後ろに掛け軸が飾ってありました。
両サイドは全て障子になっていて
なんか変な部屋だなぁなんて思っていたそうです。
結構人がいるのにシーンとしてて
Sもここがどことか周りは誰なのかとか
分からなかったんですけど、ただ、何かを
待っているっていう気がしていたので
その何かを待っていました。
小1時間ほどたったでしょうか
スッと1番前の障子が開きまして、お坊さん?
(袈裟の様なものを着ていたと言っていました)
が3人入って来ました。
3人は、そのまま空いていた座布団に座ると
並んでいる人々の方を向きながら無表情で言いました。
「よろしいですか、この部屋からは
何があっても出てはいけません」と。
それだけ言うとまた、3人のお坊さんは
スッと外に出て行きました。
またシーンとした空間に
戻ってしまったのです。
それから、また小一時間たちまして
Sもさすがに、これいつまで待つんだろうなんて
思っていたら、周りの大人たちも
ザワザワし始めて
「おい、これいつまで待てばいいんだよ」とか
「もう出てもいいか?」なんて言いながら
立ち上がる人が出て来ました。