友「お前はどうせ女さんとはぐれたかったとか思ってんだろ!」
男「は?思ってねーよ!」
友「いいや嘘だねお前の顔はそう言ってる」
男「はぁ?意味わからん、そういうお前こそ花さんと一緒が良かったとか思ってんだろ!」
友「いいや、俺はお前が良かったね!」
男「え…」
一瞬二人の間で時が止まる。
まずい何か言わねば。
男「だ、だいたい元はと言えばお前が型抜きなんざやりたがるからだろーが!」
友「うるせぇ!お前の型も抜いてやろうか!」
男「意味わかんねぇよ!ったく」
あぶねぇ。
男「まぁスマホあるし大丈夫だけどよ」
友「早く掛けろよ」
男「言われなくても掛けるわ」
トゥテテトゥテテトゥテテトゥテテン
男「あーうん、池くん?来なくていい?いやすぐ行く、了解、すぐ合流するわ」
友「池くんに電話か、このチキンめ」
男「うるせぇぞ」
友がやけに突っかかってくる。
友「ふん、まぁいい、で?」
男「花火の場所取りしとくからそこで合流ってさ」
男「とっとと行こうぜ」
友「……」
男「おい、早くしろよ」
友「まぁ落ち着け、紅しょうがは抜いてある」
そう言って焼きそばを渡される。