【※クレヨンしんちゃん※】「…奥さんは、癌です。」 みさえは赤子を身籠っている身でガンと宣告され・・・

みさえの体調は崩れることもなく、医師はこのまま行けば母子共に問題はないだろうとのことだ。

お腹も膨らんできて
赤ちゃんもしっかり大きくなっているようだった。

しんのすけ「かあちゃん!!」

みさえ「あら、あなた。しんちゃん。」

仕事が終わると
しんのすけを連れ
病院に行く。

ここ数ヶ月の日課だ。

しんのすけ「赤ちゃんはお元気ー?」

みさえ「ええ、元気よ。ほら、触ってごらん。」

しんのすけ「おお!今動いたゾ!?」

みさえ「うふふ」

病気には見えないくらい元気なみさえは、安心感を与えてくれた。

このまま何事もなく

赤ちゃんは大きくなり
みさえも元気になる。

心のそこからそう思えた。

そう、信じていた。

出産予定日まで
あと2ヶ月となったある日のことだった。

その日もいつもと変わらず、仕事終わりにみさえの所へ来ていた。

みさえ「あらあなた、お疲れ様。」

ひろし「おう。」

みさえ「あれ?今日しんちゃんは?」

ひろし「ああ、オヤジ達と飯食いに言ってるよ。」

みさえ「そう。あなたも行けばよかったのに。」

ひろし「いや、今日はそういう気分じゃなかったんだ。それに、たまには2人で居たかったし…」

みさえ「あなた…」

ひろし「ほら!今日はケーキ買ってきたんだ。オヤジ達だけウマいもの食うなんて、ずるいからな。一緒に食おうぜ。」

白い箱の中には
いちごのショートケーキが2つ。

みさえ「ありがとう、あなた。」

一緒に買っておいた紙の皿に乗せ、みさえに手渡す。

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