男友「そりゃお前、ツンデレって奴だよ」
男「ツン…デレ…?」
知ってる。いや言葉の意味は知ってるんだ!あいつがツンデレ…ねぇ…
男友「ためしにあの子に好きって言ってみろよ」
男「ためしって…」
男友「ったく…しかたねぇな…じゃ、俺があの子にお前があの子の事好きってことほのめかせばだな…」
男「待て!なんで俺があいつの事好きって事になってんだよ!」
男友「違うのか?」
男「あ、あぁ…!」
男友「そうか、行ってくる」
男「待てーーー!!」
:
男「あ…あぁぁ…」
終わった…あいつに変な目で見られる…せっかく再会したのに…
女友「ありゃりゃ」
男友が喋ってる…その会話に全神経を集中する。
男友「…て訳なんだが、どうだ?」
幼馴染「ふぅん…私は…『あの人』の事、嫌いだなぁ…」
!!!!
終わった
帰り道
男友「…正直ゴメンナサイ…」
男「いい…いいんだ…ははっ」
もうどうでもいいんだ…アハハハハ
男友「お前…自殺とかすんなよな…」
男「だーかーら!言ったろ?俺は好きじゃないってさ!!」
男友「あ…あぁ…」
女友「なんか悲しいね…」
男友「それだけは言うな…」
:
男友の話によると、ツンデレとはあの状況のときに
『なっ…///そっそんな話して何になるのよっ!!』
とか
『わっ私も…好き…かも…』
とか、動揺したり第三者には素直になったりするらしい。
ところがあいつは
「私は嫌いだなぁ」
淡々と答えた。
しかも『あの人』と来たもんだ。
完全に嫌われてるな。
でも、弁当とかくれたり、そういう優しさは変わってないみたいで有り難かった。