男「……どうしても、言いたい事があります」
伯母「何かしら?」
男「ごめん。あんな事になって、本当にごめん」
伯母「ふふっ。私、もう40よ? 今更あのくらいで怒ったりしないわよ」
男「それでも、ごめん。俺は、君みたいにしっかりしてなくて、ダメな自分が嫌で、それで」
伯母「……」
男「逃げたかった。ダメな自分でいいって、そういう風に言われたくて」
伯母「私の方こそ、ごめんなさい」
男「謝る事なんてないだろ」
伯母「大嫌い……あれは、嘘。だって、悔しかったから。私ばかり傷付いたのが嫌だったから」
男「……」
伯母「大好きよ。こんなおばさんに言われても、嬉しくないでしょうけど」