男「いや、だってお前……他人のそういう感情を、俺の了見で勝手に言うわけには……!」
女「もう知られてしまっている以上、私は隠す必要性も感じないけれどね」
男友「ふむふむ……まぁ、オフレコの約束はきちんと守るから安心してくれ。 情報屋は、情報提供者の秘密主義もしっかりしておかないとな」
男「……信頼されないといけないしな」
男友「そういうこと! で、これは最後の質問だけど……」
女「何かしら? 答えられる範囲なら、私が答えてあげるわよ」
男「ちょっ……!」
男友「ぶっちゃけ、付き合ってんの?」
女「……いえ、まだよ」
男「お、おい……!」
男友「へぇっ、“まだ”ときたか! じゃあ、そういう未来もあるってわけなんだな?」
女「寧ろ、確定事項ね」
男「―――っ」
男友「凄い自信だな! まぁ、姉と付き合うよりよっぽど健全だし……俺は応援するから頑張れ! それじゃあな」
女「ありがとう」