男友「おいおい、どんな二次元の世界だよ!」
委員長「いいなぁ、そんな偶然の再会、私もしたいなぁ……」
女「その時名前も聞けなかったから、あなただという証拠は何もないけど……覚えていたりしないかしら?」
男「全然記憶にないぞ……」
委員長「うわっ、男くん覚えてないとかサイテー!」
男「おいっ、俺が悪いのかよ!? っていうか、そもそも俺が、そんな他人の世話を焼いたりするような性格じゃないことは分かるだろ?」
男友「そりゃ、今のお前はな。 でも、昔はもっと純粋でいい子だったのかもしれないじゃないか」
男「悪かったな。 どうせ今は捻くれた性格だよ」
女「でも……やっぱり顔立ちが似てるわ」
男「えっと、女さんも昔の記憶なんですよね? そんなに鮮明に覚えているんですか?」
女「えぇ……私の初恋だもの」
委員長「キャーッ!! 何これ、何でこんなに甘酸っぱいの!? これは絶対に思い出さなきゃダメよ、男くん!」
男友「……いいなぁ」
男「いいのか、これは……? 何というか、俺の記憶にはそんな思い出など、欠片も残ってないというのに」
女「うふふ……」
『キーンコーンカーンコーン』
委員長「あっ、チャイム!」
男友「うへぇ~っ、こんなにいいネタが目の前にあるというのに、授業やんなくちゃいけないのかぁ」
男「うるさいっ、さっさと席に戻るぞ!」
女「あっ……」
男「ん?」
女「……これから、よろしくお願いします」
男「……こちらこそ」