ー授業中ー
男(本当に、昔の俺はどこぞの主人公みたいな行いをしたんだろうか。 どう捻っても、頭の中からそれらしい記憶を引っ張りだすことはできないんだが……)
男友「おい、男」
男「……ん?」
男友「さっきから考え事をしているみたいだが、もうすぐ当てられることに気付いているか?」
男「えっと……マジだ」
男友「途中で変な風にずれたりしなければ、この問題だぞ」
男「おぉ、サンキュ」
男友「いいってことよ。 後で詳しく話を聞かせてもらうから、それでチャラな」
男「……本当に、そういうところは抜け目ないよな」
男友「俺はこれで金を稼いでいるわけだし?」
男「事実というのが、また憎らしいところだよ。 情報屋なんて、よく考えたもんだ」
男友「基本的に校内のあらゆる事情は、俺に聞いてくれれば大体分かるんだからな。 女子にも、“~~の好きな人を聞いてきて”とかで大人気だ」
男(俺も数回利用させてもらってる立場だし、何も言えたもんじゃないが……しかも友達割引で)