そんなまわりの環境のせいか、俺は読書はそれほどしなかった。
ていうか。
やっぱり、そんなに本を読むのが好きじゃないだけかも。
「どんな本が好きなの?」
「えっと、バッテリー?」
「テニス部だったのにバッテリー読んでたの?」
読んでなかった。でも俺は「はい」と返事した。
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「せっかくだし海外の小説とか読んでみない?」
「英語読めないから無理です」という非常に頭の悪い回答をした俺に、
会長が「翻訳されたものだよ」とバシっとツッコミを入れた。
ここからの流れは早かったな。
会長は俺の腕を引っぱって、図書室まで連行すると、
おすすめの海外の小説をいろいろと紹介してくれた。
「ボク、外国の小説で読んだのって、
『頭の悪い人が急に頭が良くなる話』だけなんですよね」
「ああ、アレね」って会長は笑ってたな。
