もっとも、ほとんどはとちゅうで終わっている。
しかも『なんか変な話』というだけで、全然ストーリーとして成立していない。
とてもじゃないが、人に見せられるようなものじゃなかった。
だけど会長は「見せてくれない?」と顔をよせてきた。
「ぜったいむり!」
「どうして?」
「さすがに恥ずかしいです!」
先輩は「ざーんねん」とくちびるをとがらせる。
「じゃあさ。どんな話を書いてるかだけは、教えてくれない?」
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まあそれぐらいならいいか。
読まれたくはないけど、聞かせたいとは思ったんだよな。
俺はいくつか、簡単な話のあらすじを説明してみた。
インターネットの掲示板にあらわれる幽霊の話。
年下の母親と暮らす娘の話。
物語を書くのが趣味なのに、誰にも見せられない人の話。
