「お前が今からオレとケンカはじめるとするじゃん」
「そのときに、近くに金属バットがあったら使うだろ?」
ようやく俺は理解して「おおっ!」と声をあげた。
思い返してみると、すこしズレた比喩なような気がしないでもない。
「魅力的な女子といると、自分がイケてんじゃねって勘違いしちまうよな」
先輩が俺の肩に手をまわしてきた。
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「最近はうまくいってんの?」
「なんの話ですか?」と俺はとぼけた。
「あの子のことに決まってんだろ」
「まあ、たぶん」
「お前も時間をうばわれてんじゃね? あの子にさ」
それは否定できなかった。
先輩の言うとおり。
会長のことを考えている時間は、確実に増えていた。
