先に出た中西さんを追い掛けるように、早足で俺もカラオケ屋を出る。
出てすぐのところに、中西さんが立っていた。
たぶん、俺がこれから何を言うかわかっていたんだろう。
俺「その、えっと、ふじこふじこふじこ」
心臓は破裂しそうだった。
どもってまともに喋れない。
告白するのなんか数年ぶりだ。
でもなんとかかんとか、想いのたけを話すことができた。
結果は……
どちらでもなし。
イエスともノーとも言われなかった。
曰く、こういう経験があまりないから良く解んないらしい。
もうちょっと仲良くなろうと。
そんな流れで中西さんは帰ってしまった。
俺もバイトがあったので小倉さんに感謝しつつ帰った。