【※衝撃の展開※】普通、うまい棒で人生が変わるなんて思うわけないじゃんwww でもさ・・・

最後に、東京へ行く数日前の話。
夜ごろ、小倉さんから、今から会いたいとメールが来た。
ダッシュで身支度を済まし、待ち合わせ場所の公園へ向かう俺。
そこには、普段見ないような上下スウェット姿の小倉さんがいた。
「すっぴんだから恥ずかしい」
とか言ってるのには萌えた。
花冷えのする3月の末。
適当に暖かい飲み物を買い、ベンチに腰かける。
小倉さんからは相変わらず良い匂いがした。
そして出会ってこれまでのこととか、これからのこととか、とにかく色んな事を話した。

会話がふと途切れたころ、小倉さんが俺をきっと見据え、
「東京に行ってほしくない」
っていって、やにわに抱き付いてきた。
その声は震えていて、顔は見えないが、泣いているだろうことは容易く想像できた。
「おいで」
って誘うと、小倉さんは頷いて俺の膝の上にちょこんと座った。

腰に手を回し、顔をぴとっとひっつける。
人って暖かいんだなって、この時はじめてわかった。
その態勢のまま、また色んな話をした。

気付けば辺りは白み、遠くから聞こえる鳥の声が夜明けを告げていた。

そのまま解散。
家に帰って死んだように眠った。

起きて冷静になったころ、あれこれってまんまカップルじゃね?
って思ったけど多分勘違いだろうと思ってまた眠った。

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