男「飾ってあったあの写真?」
霊子「はい・・・」
あの人影は俺だったのか・・・
俺も思い出した
あの時の人だったのか・・・
正直俺が声をかけたのも
一目惚れってのかもしれない
顔を覚えて無かったのは
何だか照れ臭くって
直視できなかったからかもしれない
男「てか霊子さんウォーリー知らないの?」
霊子「はい、歴史上の偉人さんですか?」
思わず笑ってしまった
霊子「話し・・・続けていいですか?」
男「ああ、どうぞ」
私は男さんのことが忘れられなくて
たまたま男さんのロッカーが
分かったのでお手紙を書こうと・・・
でも手紙で思いを伝えてしまうのも
どうかと思いましたし、
男さんがどういう人なのか
まだよく分からなかったので
怖かったんです
それでもう一度お話しがしたいという内容で
手紙を書きました
しかし、約束の日
私は不慮の事故で死んでしまったんです
きっとその時の思いが
今の私がここにいる理由だと思います・・・
知らなかった
男「・・・・・」
言葉が出ない
霊子
「もっと・・・早く男さんに
出逢いたかったです・・・」
男「そうだね・・・」
そのまま俺たちはあの時の約束の場所に来た