その後俺はアパートを去り
別のアパートを借りた
あのアパートにいると
霊子さんのことが忘れられずに
まともに生活できない気がした
あのアパートにはもう幽霊は出ないだろう
結局俺は霊子さんのことを
ほとんど知らないまま別れてしまった
せめて墓参りくらいはしたかったのだが・・・
俺が新たに借りたアパートは
もう少し大学から離れていて家賃が高い
自転車での通学も少し大変になった
でも毎日あのアパートの前を通る度に
霊子さんがまだそこにいるような気がした
俺は霊子さんのことを一生忘れない
物語が終わって1年くらいがすぎた
いつもの通り自転車で大学に向かっていると
男「あ・・・」
あのアパートに誰か引っ越してきたようだ
しかも俺のいた部屋だ
家賃くっそ安いもんな
少し自転車を止めてどんな奴が
引っ越してきたか見てやろうと思った
そしたら丁度出かけるところだったようだ
扉が開き中から・・・
男「うっそ・・・・でしょ?」