ネネ「うん…よっしゃあー!」
ボーちゃん「大丈夫そう?」
ネネ「ばっちりよ。まさか、こんないい所に泊まれるなんて…」
しんのすけ「いい所?」
ボーちゃん「夜逃げ先の旅館」
風間「何処?」
ネネ「此処よ!」
風間「…嘘だろ?」
ネネ「本当よ」
マサオ「…わあ…流石だなあ」
しんのすけ「ねぇ、一体どんな場所?」
ボーちゃん「一年先も予約埋まってる、老舗の旅館」
しんのすけ「いつ予約したの?」
ボーちゃん「昨日、ネネちゃんが」
ネネ「ただ聞いただけよ?」
ネネ「土曜から泊まれる、ちょっと良い旅館はないかって。愛に」
しんのすけ「あ、愛って…あの、愛ちゃん?」
ボーちゃん「その、愛ちゃん」
しんのすけ「今のオラの事…知ってるの?」
ボーちゃん「それは言ってない」
ボーちゃん「愛ちゃんは、しんちゃんの家が大変になる前に、外国へ行ってしまったからね」
ボーちゃん「しんちゃんは『事故』で死んだって、聞いてるらしいよ」
しんのすけ「…なら、良かった」
風間「でも分からないものだよね?あんなに仲が悪かったネネちゃんと愛ちゃんが、ペンフレンドになるなんて」
マサオ「愛ちゃんの引っ越しが決まった時、ネネちゃんこっそり手紙渡してたもんね…僕も、手紙渡したんだけどな…」ボソッ
しんのすけ「おう、そうなのか?」
ネネ「今回の事も、詳しくは言ってないけど…愛は理由を聞かずに、旅館を融通してくれたわ」
ボーちゃん「大きな旅館なら、借金取りも入り難いイメージだし、丁度良かった」
しんのすけ「みんな、オラ達の為に…」
ボーちゃん「…みんなで助かろう」
しんのすけ「うん!」
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